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2018.03.27 事業報告 

第2弾 一人ひとりが主人公。出会い、学びあい、つながっていく…! 「持続可能な社会形成に向けて結び、つながる」開催しました。

第2回目となるESD交流会は金沢を会場に行われました。

今回も環境省と文科省が設置したセンターならではの特色を生かし、「文科省の新学習指導要領」と「中部7県の環境学習施策」の2つのテーマを掛け合わせ、参加者も教員、行政、NPOなど地域の方がそれぞれ3分の1ずつ。まさに、教育×環境部局×地域のコラボレーションとなりました。

 

まずは、文部科学省調査官渋谷一典先生による講演「学校教育におけるESD実践~新学習指導要領を踏まえて」の講義、後半に、中部7県と1市(富山県、石川県、福井県、長野県、岐阜県、愛知県、三重県、名古屋市)の環境教育施策を各担当者が紹介。加えて、金沢市開催ということもあり、金沢市環境政策課からもコメントもありました。

 

渋谷先生による「新学習指導要領」についての講演の後には、会場から質問が次々とあり、「改訂の作成プロセスはどのようなものか」に対しては、「平成26年11月に文部科学大臣が中央教育審議会に新しい学習指導要領に関する諮問を行った。それを受けて教育課程部会等が検討を重ね答申に至った。今回の改訂においては教科等別・学校種別ごとの部会による検討の前に教育課程企画特別部会を立ち上げ、1年近く検討し、各教科等に改訂の方向性を共有している」という説明があり、今回の改訂は手間をかけて丁寧に検討されたことがわかりました。

「学びって何だろうと思って教員をしてきた。学びってどんなことか」という質問に対しては、「何のために学ぶのか、というところにもつながっていく。学んだことで何ができるようになるかを目指していくことを今回の学習指導要領では位置付けられている」と渋谷先生が答えられました。

次に各県の環境学習施策を、セッション1「学校と連携した環境学習」、セッション2「拠点を活用した学校と連携した環境学習」、セッション3「包括的、多様な主体と連携した環境学習施策」をテーマに、紹介をしていただきました。

各県が学校と連携する際に学校にはどのように広報をしているのか、岐阜県の環境教育推進員や福井県の環境アドバイザー制度など学校への出前講座やアドバイスを行う人材の施策について等の質問がたくさん出ました。セミのぬけがら調査に取り組んでいる長野県には、同様の取組をしている金沢市から「環境の変化の傾向などを把握できているのか」という質問があり、「現段階では把握できていない。傾向を把握するためには、長期にわたって調査をする必要があるので、今後も調査を継続していきたい。」とお互いの経験、課題を共有する場面もありました。

 

その後は、多くの情報を得た参加者によるグループディスカッション。自己紹介の後に、参加動機や今日の発表を聞いての感想を交えながら、今後学校や環境部局、そして地域が連携してESD取組を進めるために何が必要で、それぞれなにができるのか、課題などについて意見交換しました。

ディスカッションの中で気づいたこととして、参加者から次のような感想がありました。

  • 熱心にがんばっていらっしゃる行政の方々に出会え、とても嬉しくなりました。大学と行政のコラボもがんばりたいです。
  • ニーズがあってシーズもあるのに出会う機会が・・・。ここをなんとかしなきゃ!!
  • いろんな立場からの意見交換はすごく意義がありました。まだ自分たちにできることはあるって思いました。
  • 教育の現場を知ること、これが行政の仕事の第一歩。当たり前のことに気づかされました。
  • 色々な参加者との意見交換はすばらしい。ESDについて構えてしまうが、何気にやっていることそのものがESDだったのかと気づかされました。
  • もっと環境教育をしたい!という学校もあるんだと分かった。情報提供のタイミングは2~3月がベス

最後に渋谷先生から、「学校は教育委員会が所管しているが、行政で一番関係があるのは環境局。環境局にもいろいろなセクションがあるし、交通局など環境に関する施策をいろいろやっている部局がある。全体像を見るキーパーソンが連携調整をしていくことがとても大事になってくる」とコメントがありました。

 

中部地方ESD活動支援企画運営会議委員である金沢大学の松本謙一先生からの「何より素敵だったのはとてもたくさん質問があったこと。これからもみんなでESDを進めていこう。このことに価値を感じる人を増やしていこう」という言葉で交流会は終了となりました。

 

<プログラム>

  • 講演 「学校教育におけるESD実践~新学習指導要領改訂を踏まえて」

講師:渋谷 一典氏(文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官/併任:国立教育政策研究所教育課程研究センター研究開発部教育課程調査官)

  • セッション 「中部7県の環境学習/ESD施策の現状と今後の展開・可能性」

ゲスト:

石川県生活環境部環境政策課 原 拓矢氏

福井県安全環境部環境政策課  田邉 久典氏

長野県環境部環境政策課  高橋 晴彦氏

岐阜県環境生活部環境企画課  中村 勇夫氏

愛知県環境部環境活動推進課  濱谷 幸子氏

三重県環境学習情報センター  佐野 正和氏

名古屋市環境局環境活動推進課  戸田 成一氏

☆富山県生活環境文化部環境政策課は欠席となりPP資料等にて事務局が説明

  • フロアセッション

「結び、つながる協働によるESD実践に~学校教育×県の環境学習/ESD施策」

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