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2020.02.25 取材レポート 

RCE Chubu主催の「SDGsフォーラム2020」に参加しました

日時:2020年2月22日(土)

場所:中部大学鶴舞キャンパス

 

中部大学の鶴舞キャンパスで2020年2月22日(土)に開催された「SDGsフォーラム2020」に参加しました。中部ESD拠点協議会(国連大学認定RCE Chubu、地域ESD活動推進拠点にも登録)の主催で中部大学国際ESD・SDGsセンターが共催しており、「中部サステナ政策塾2019年度成果発表」と「中部SDGsデザイン会議設立準備会」が共同開催され、多くの一般市民や関係者が集まりました。

 

冒頭、中部地方ESD活動支援センターの運営会議副座長でもある、主催者事務局長の古澤中部大学准教授より趣旨説明があり、サステナ政策塾生の地方自治体議員での活躍や活動の展開、SDGsデザインとして100人委員会の設置、ローカルSDGsの策定計画など、これまでの成果と野心的な展望が示されました。

 

特別講演として第8代ユネスコ事務局長の松浦晃一朗先生より「SDGsと地域・文化の多様性」のテーマで自らのご経験に基づく2030年アジェンダの本質を突いたお話がありました。松浦先生がユネスコ事務局長の任にあった2001年、ユネスコは「文化多様性に関する世界宣言」を出しており、「文化の多様性は新しい文化を創る」とし、その重要性を示しています。印象深かったのは「多様な文化が地球文明を構成する」というお話で、であれば「地球文明が多様な文明を保全する」ことにならなければなりません。これはSDGsの目的、上位概念を示すと同時に多様な文化の意義を示すものと考えられます。

 

SDGsをローカルに考えていくことは地域文化をどのように育むかということにつながっていることを感じさせられました。

(取材:原理史, 2020.2.22)
 


 

松浦先生の特別講演で紹介された『SDGsと日本 誰も取り残されないための人間の安全保障指標』(高須幸雄編著)を入手しました。
人間の安全保障指標とは耳慣れないですが、すべての人が幸せに暮らす観点から見た社会環境を表すものと考えればいいようです。91指標に上る各種統計とアンケート結果から、「命指数、生活指数、尊厳指数、連携性、自己充足度」及び「総合指数」について日本の中での都道府県別の位置を算出しています。
 
中部地方の各県は総合的には上位にありますが、連携性や自己充足度に課題があるようです。地域でSDGs貢献の取組を進める上で、こうした客観的な特性を抑えることも大切だと感じました。

(追記:原理史, 2020.3.4)

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