東山動植物園にて3月20日から5月9日まで開催されている「春祭り~レッサーパンダがやってきた!!~」に行ってまいりました。絶滅危惧種に指定されているレッサーパンダが39年ぶりに東山動物園に戻り、レッサーパンダ舎がオープンしたイベントです。
東山動植物園では環境教育を行っており、環境保全に向けた行動を実践していくために動植物に興味を持ってもらい、さらに生態系の問題(絶滅危惧種・生物多様性など)から地球温暖化への影響・資源浪費の危機まで環境問題に興味がもてるように取り組んでいます。
オープンしたレッサーパンダ舎は、レッサーパンダが絶滅危惧種であることが分かりやすいようパネルで紹介するなど工夫されていました。
舎は屋外と屋内に分かれており、屋外ではレッサーパンダの特性が楽しめ野生環境に近づけた工夫がされていました。木登りが得意なのでまっすぐに伸びた木がいくつか配され、足裏に毛が生えているので渡り廊下を歩いた時に下から見える構造になっておりレッサーパンダも見る側も両方楽しめる構造になっていました。ベビーカーや車いすの方も見やすいように配慮され、ガラス柵になっています。
屋内展示室は、壁や遊具に木材を使い自然の中で暮らしているレッサーパンダが楽しめました。東山動植物園の基本方針のひとつである、“みるものとみられるものの垣根の除去”が体感でき、レッサーパンダが生き生きと動き回る姿を見ることによって、見ている側もハッピーな気持ちになりました。
東山動物園は1937年の開園から長い歴史をもち、今生まれ変わろうとしています。都市と豊かな自然などの魅力を大切にし、動植物園の果たすべき役割・使命の変化を背景に“生命(いのち)をつなぐ持続可能な地球環境を次世代に”という基本理念をかかげ目標としています。
🔻元気に木材の遊具の中を歩き回る、レッサーパンダ!
🔻レッサーパンダの特性や絶滅危惧種であることがわかるやすく紹介されているパネル
🔻慣れてきたら元気に遊び回るレッサーパンダが楽しみな屋外舎♪
(取材:田島美奈, 2021.4.8)